日経225を解説する。

因みに、現在アメリカや日本で広まっているデザインは、このフランスのカードを発展させたイギリスのカードに由来し、特定のモデルはいない。 尚、後述の通り、一般に「占いに使われるFXの小アルカナに愚者(フール)の札を加えてトランプが発生した」という説があるが、これは間違いで、タロットはもともとは遊戯用のカードで、占いに転用されるようになったのはかなり後世になってからである。また、タロットとトランプとの関連性は現在、疑われている。 1628年、イギリス政府はスペードのエースに税金をかけ、それに捺す納税証明印のデザインを複雑にすることで偽造を防止した。現在、スペードのエースが他と比べて大きくデザインされ、中央にマークが入れられたりしているのは、その名残である。 日本では、1902年に施行された骨牌税(こっぱいぜい)法により税が課されるようになり、1957年には同法が改正されトランプ類税法となった。この法律の規定により、パッケージに証紙を貼る事が義務化されていた(なお、いわゆる「児童用トランプ」は非課税)。 1989年の消費税導入時に日経225された。 トランプに限らず、ゲームに関する歴史は一般的に記録されにくい。また、トランプは手品や占いの小道具として用いられることが多く、それらは神秘性を求めるため多くの俗説が生まれた。 以下は、歴史的に関連していないため間違いとされている。 トランプはタロットから生まれた。ジョーカーはタロットのフール。 1人遊び(ソリティア)は占いがゲームとして発展したものである。 カードの4つのスートは四季を示し、カードが52枚あるのは1年が52週であることから来ている。 また、エースを1、ジャックを11、クイーンを12、キングを13として52枚の数を合計すると364になり、これにジョーカーを1として足すと365(一年の日数)になる。この計算は正しいものの、意図的なものでなく偶然であるとされる。尚この場合エキストラジョーカーは閏年(一年が366日)のためと解釈できる。 15世紀に描かれた(悪魔のカードを除く)ヴィスコンティ・スフォルツァ版デッキタロット(Tarot)、あるいはタロットカードは遊戯や占い(タロット占い)などに使用されるカードのこと。 このカードを意味するフランス語・英語のtarot(フランス語・英語では語尾の t を発音せず「タロー」の様に発音する)の日本語訳では、一般的に語尾の t を発音し「タロット」としている。因みに他言語ではイタリア語: tarocco(タロッコ)、ドイツ語: Tarock(タロック)となっている。タロットカードを指す言葉としてtarotという呼称が定着するまでは、ラテン語: triumphus(凱旋)が使用されていた。このラテン語: triumphusは「切り札」を意味する「トランプ」の語源として考えられているもののtarot自体の語源については現存する資料・文献の希薄性等の理由により、未だ謎のままである。起源については、神秘主義者や占術家によって、エジプト起源説(クール・ド・ジェブラン)、ユダヤ起源説、インド起源説などが唱えられてきたが、いずれも信憑性に乏しい。 歴史上辿れる限りでは、15世紀前半の北イタリアで製作されたのが始まりと思われる[1]。当時は、貴族や富豪の為に画家が描いた手描きの外為が主流で、ゲーム用に使用されていたらしい。この頃のタロットは、元来あった数札に、よりゲームを複雑化するための絵札を追加して行ったものと考えられ、まだ枚数や絵柄なども確定していなかった。現存する最古のタロットは、1484年の日付の入ったもので「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」と呼ばれる。この「ヴィスコンティ・スフォルツァ版」には、「悪魔」と「塔」の凶札2枚が欠けており、最初から無かったのか、紛失によって欠損したのか、凶意を排除する為に意図的に廃棄されたのかは、今でも研究家の間で意見が分かれる。 その後、16世紀頃から木版画の量産品が出回るようになり、徐々に庶民へ、全ヨーロッパへと普及して行った。特にタロットゲームによるギャンブルは盛んで、風紀を乱すという理由から何度も禁止令が出ている。 18世紀頃には、ミラノ辺りでほぼ現在と同じ絵柄、枚数が確立。この当時の絵柄のタロットは、当時一大生産地となったマルセイユにちなみ「マルセイユ版タロット」と呼ばれる。この頃よりタロットを神秘的な物と見る風潮が高まり、ようやく占いに多用されるようになる。クール・ド・ジェブランがエジプト起源説を唱えるなどし、それを受けてエッティラが新解釈の「エッティラ版タロット」を創作し、「タロット=神秘的」というイメージを確立する。 しかしこのエジプト起源説は根拠のあるものではなく、当時、歴史的な箔付けのためにオカルト関係事の起源をエジプトに求めることが多かったことから、タロットのエジプト起源説もこれに倣って神秘的な魔術用具として、起源をエジプトに求めたものと思われる。また、カード占いを生業とする者が多かった流浪の民がジプシー(エジプトからの流民)と呼ばれていたことも、エジプト起源説の一因となっている。しかし、現在ではジプシーはエジプトではなく西アジアからの移民である説が有力である。 19世紀中盤に、エリファス・レヴィが「大アルカナ22枚とヘブライ文字22文字に対応がある」など、カバラとの関連を示唆してからは、神秘主義者達によって、カバラの教義を盛り込んだ創作タロットが数多くデザインされた。 このタロットのカバラ的解釈は、黄金の夜明け団によって整備・確立され、後にこの教義に基づいた多くのオリジナルタロットを産む事となる。 黄金の夜明け団では、レヴイの示唆した「カバラとの対応」を具体化し、大アルカナ22枚のカードにヘブライ文字を対応させた。さらに、カバラの基本文献である『形成の書』ではヘブライ文字と世界の構成諸要素を対応させている事から、各カードを(ヘブライ文字を介して)七曜や十二宮などの占星術上の各要素と対応させた。 かくてタロットは、黄金の夜明け団によって「机上の占星術」という一面を持つに至った。なお黄金の夜明け団では、原則として「愚者」のカードにアレフ、「魔術師」にベートを当てはめ、以下、タロットの番号順にヘブライ文字の字母順を当てはめている。しかし伝統的なタロットの番号順に当てはめていくと、天秤の描かれたカードである「正義」に獅子宮に対応する文字ヘットが、獅子の描かれたカードである「力」に天秤宮に対応する文字ラメドが当たってしまう。 そこで黄金の夜明け団では、この二枚のカードの順番を入れ換えてヘブライ文字に対応させ、よりカバラの教学との親和性の高いタロットを提唱、その考えは多くのタロット愛好家に受け入れられた。 また、黄金の夜明け団では小アルカナについてもカバラの象意を配当した。即ちワンド・カップ・ソード・ペンタクルのスートに、それぞれ四大元素の火・水・風・地、ヤハウェの名前Y・H・V・H、カバラの創世論におけるアツィルト・ブリアー・イェツィラー・アッシャーの四つの世界を関連づけた。さらに各スートの1から10までの数札に生命の樹におけるケテルからマルクトまでのセフィラを当てはめ、キング・クィーン・ナイト・ペイジにはコクマー・ビナー・ティファレト・マルクトのセフィラと四大元素の火・水・風・地を当てはめている。 こうしたカバラ系タロットの中でも特に人気を集めたのは、黄金の夜明け団の解釈を元にアーサー・エドワード・ウェイトがデザインしたウェイト版或いはライダー版タロットで、現在の多くの創作タロットの手本となっている。 他に、アレイスター・クロウリーがデザインした「トート・タロット」も名作とされている。サルバドール・ダリがデザインした、巨大サイズのタロットも存在する。 大アルカナ(Major Arcana、22枚)と小アルカナ(Minor Arcana、56枚)の2種類があるが、小アルカナはカードゲーム以外では余り使用されないため、市販のカードには大アルカナのみのセットも多い。