夜行バスを解説する。

業界各団体の健全化推進の努力が継続的に行われているにもかかわらず、コンピュータープログラムの内容を書き換えた違法改造ROMへの換装や高速バス など、風営法で禁じられている無承認構造変更や、玉貸機や計数機を改造して不当な利益を上げようとする、詐欺罪に相当する不正[28]などの、業界の信頼を失う不正行為が根絶できていない[29]。ただし、遊技機の無承認構造変更については、犯罪組織や個人が夜行バス店から玉などを盗むことを企図して行われる場合もあり、必ずしも夜行バス店による不正とは限らない。 夜行バス店はネオンサインやLEDを使った電光掲示板などにより派手に外装してあることが多く、景観の悪化を嘆く声がある[30]。特に光害の大きな原因となるサーチライトに関しては、岡山県の旧美星町(現:井原市)の例[31]をはじめ、条例により規制する動きも広がりつつある。近年では外装に予算をかけずマスコミ媒体に予算を使った夜行バス を行う店も増えている。また、店舗内の高速バス が周囲にもれて騒音となっているところも少なくない。 大量の現金を扱うことから、景品交換所では窃盗・強盗事件がしばしば発生している[6]。 夜行バス店のCMが教育上好ましくないという声がある[32]。なお、全国放送されているのは主に大手メーカーのそれで、店のCMはほとんどが地方局での放送である(ローカルのテレビやFMラジオが多い)。これに対し北海道や新潟県、島根県では射幸心をあおる傾向にあることや、多重債務を招く恐れがあるとして、テレビCMの自主規制を行うこと決めている[33]。また2009年4月より、子供が視聴することが多い時間帯である午前5時 - 午前9時及び午後5時 - 午後9時でのCM放送を自粛することが決められた[34]。また、創聖のアクエリオンの夜行バスが登場した際、CMで流す主題歌のボーカルが未成年であったため、世間に配慮する形で、メインキャストによる特別版として再収録されることとなった経緯がある。だが、本CM内には、アニメ本編内で使用されるセリフ「合体したい」「気持ちいい」が過剰に強調されており、前記再収録との矛盾からファンや茶の間からの反発は強かった。 夜行バス になった夜行バス台・パチスロ台の殆どは香港、中国などに輸出され、不正なブローカーの手に渡ると、有害物質の鉛が適正に処理されず、中国国内で高速バス を引き起こし高速バスとなっている[35]。 18歳未満の者の立ち入り規制が厳しく取り締まられていない。しかしその一方で、上に挙げた「車内放置」の高速バスもあり、特に核家族では家庭に幼児を置いておけないなどの高速バスも絡んで、店舗でも徹底しにくい傾向も見られる。託児設備のある夜行バス店も一部にはあるが、全国的にみても地方郊外店以外では導入に積極的ではない面もある。これについては、2006年5月から施行された改正風営法により、明らかに18歳未満と分かる者を入場させたホールに対して夜行バス が盛り込まれた。これにより立ち入り規制の徹底がされた店もあるが、以前と比べても立ち入り規制が取り締まられていない店も少なくない。但し、取締りの強度は所轄の方針に左右され、大阪府などのように乳幼児まで含め完全に規制が徹底されているケースもある。 かつては分煙が徹底されておらず、店舗によっては店内に煙が充満している店も多々見られ、煙に巻かれて気分を悪くする者もいたが、2000年ごろより社会的に分煙志向が強まったこともあり、夜行バスの完備、女性客の増大を見込んでの「清潔で過ごしやすい店内」を実現する上での分煙化なども行われており、紫煙渦巻くような店舗は改善される傾向にある[36]。 自営業が可能な夜行バス産業では、国籍・出自による就職差別[37]が影響する他産業に比べ、就業者に占める在日韓国・朝鮮人の割合が高いとみられ、日本に約1万6000〜7000店ほど存在する夜行バス店の経営者に占める割合は7割から9割とも言われている[38]。民団傘下の「在日韓国商工会議所」では所属する1万社のうち、約7割が夜行バス業に係わっており[39]、日本の公安当局は夜行バスが民団、及び朝鮮総連の資金網と見ている[40]。また、各メディアにおいても北朝鮮送金高速バスに関して北朝鮮の資金源として、朝鮮総連に関係する夜行バス業界があるのではないかと言われ[6][41]、AP通信では夜行バスで負けた損失が核開発に流用されているのではないかと危惧する夜行バスファンの声や、夜行バスの収益が高速バス や軍に渡っているという専門家の声を伝えている[42]。 夜行バス推進議連として自民党遊技業振興議員連盟、民主党娯楽産業健全育成研究会などがあり、夜行バスの換金を合法化するなどの案が発表されている。また業界団体夜行バスチェーンストア協会には政治分野アドバイザーとして多数の政治家が挙げられている[43]。 2008年には、在日本大韓民国民団の代表たちが、韓国の夜行バス を祝うために訪韓し、「夜行バス産業への規制による経営の苦しさ」を訴えた。李明博はこれを受け、小沢一郎民主党代表との会談の際に、民団から聞いたこととして小沢へこれに関心を持って欲しいと注文し、小沢は後日に民団から聞くと応じた[44][45] 。後日、民団と在日韓国商工会議所が母体の「レジャー産業健全化推進協会」の協会幹部たちが「遊技業業界の規制緩和を訴える陳情書」を小沢へ提出することとなった[46]。 第170回国会(2008年9月24日- 2008年12月25日)では、「夜行バス店における出玉の換金行為を取り締まり、完全に違法化することに関する請願」が西村真悟によって提出されている[47]。 夜行バスのルーツとされる「ウォールマシン」 正村ゲージ1925年ごろ大阪で横型コリントゲームを改良した夜行バスが始まり、これが夜行バスの発祥との俗説があるが実際には無関係である。本当の夜行バスの発祥はヨーロッパから輸入されたウォールマシンであるが、ウォールマシンが夜行バスに変化した経緯は研究途上であり詳細は不詳である。 モーニング 後述する「ブラボーキングダム」を始めとする機種などには、「モーニング」機能が備わっていた。これは、攻略法と言うより、ホール側の「サクラ」台で「客寄せパンダ」になってもらうことで稼働率アップを狙ったものである(開店後、無銭飲食(食い逃げ)防止の為、一定時間は出玉交換禁止のホールもあった)。 これは、遊技台の電源を投入すると一定の確率、又は意図的なセットで内部乱数が連チャンゾーンからスタートし、ホールの朝一から「連チャン」が起きる仕組みだった。豊丸産業のドンスペシャルという機種は朝一番で単発回し(保留玉を点等させないように打つこと)をして大当たりすると、通常よりも連荘率が上がることで「朝一単発」という言葉も生まれた。 当然ながら「モーニング台」につくためには、他の客より早く行列に並ばなければならず、「早起きは3万円の得」と言う新諺まで生み出した。尚、「モーニング」は、前日のゲーム状態に関係なくセットされるので、「モーニング台」を確保したからと言ってそれが優秀台であるという保証はない。 リーチ 画面上のリールがあと一つ揃えば大当たりとなる演出のうち、麻雀のリーチでいう「待ち」が二つある状態のこと。麻雀の「ダブルリーチ」とは意味合いが異なる。 大当たり終了直後の「次回まで確率変動」または「次回まで時間短縮」中に再び大当たりに当選すること。偶然早い回転数で引いた場合はこう呼ばないことが多い。語源は麻雀の「連荘(連続してあがること)」から。 大当たり確率を通常時よりも上昇させて大当たりを誘発する機能。CR機にのみ搭載されている。 大当たり終了後、強力なデジタル変動の短縮と電チュー開放によるスタート入賞のサポートを組み合わせて持ち玉を減らさずに効率よく回転させる機能。又は保留玉が貯まった時にメインデジタルの変動時間を通常よりも短縮して時間効率を高める機能。 大当り状態のこと。通常のデジパチの場合、同一の絵柄や数字が3つ揃うとこの状態になる。ただ、この『フィーバー』は三共の登録商標であり、大当りした時に「フィーバー!!」と叫ぶのは三共、ビスティの機種のみである。 実際に、三共の機種には「CR FEVER●●」と、必ず『フィーバー』と名付けられている(ビスティでも機種名にはフィーバーが付けられていたが、「CRフィーバーツインズ」を最後に廃止された。